90年代後半くらいでしょうか、groove box と銘打ったハードウェアの
シーケンサーが一世を風靡したのは。
ROLANDのMC-303,MC-505、YAMAHAのRMX1、RS7000
KORGのELECTRIBEシリーズ、などなど、
今ではROLANDが細々とMCシリーズを出し続けているくらいです。
現行のMCシリーズROLAND MC-808
ちょっとお値段貼りますが、海外のメーカー
elektron machine drum sps-1
これは石野卓球、zonbie nationなんかも使ってるみたいです。
シーケンサーってのは、同じパターンで繰り返して
演奏させるための機械で、4小節なら4小節内で
打ち込んだ音を延々ループで鳴らしてくれるんですね。
で、そのループをいくつか作って順番に鳴らしていって
ソングを作ったりするわけです。
この辺はMPCも同じ機能を持ってます。
で、シーケンサーってのはY.M.O.の時代から存在していたのですが、
今までのと何が違うかというと、ROLAND MC-50に代表されるように
従来のシーケンサーは音源が入っていませんでした。
MIDIでシンセなどにつないで音はシンセから出したりしてたんですね。
昔はそんなMC-50で今のMC-808くらいの値段がしてたから、
いい世の中になったものです。
音源だけではなくて、MC-808見てもらったらわかるように、
ツマミであるとかフェーダーがついてます。
これで音をみゅいんみゅいんとか、しゅーーーーーんとか
出来るようになります。リアルタイムでライブ的なことができるんですね。
で、こういうグルーヴボックスがなんで廃れたかというと、
やっぱりソフトの方が色々拡張できるし、キレイに作れるし、とかいったところが
あると思います。
確かに「曲を作る」という点ではソフトの方が優れているかもしれません。
しかし、「音を楽しむ」という点では、ハードの方が断然良いと思います。
リアルタイムでディレイのツマミをはじめてひねったときの感動といったら。。。
あとは下で紹介してるKORGのEMX-1などだと特にわかりやすいのですが、
シンセやエフェクターのパラメータなどが実際にツマミ触ってどんな感じで変わるか
わかるってのがいいですね。
他にもステップ入力のやり方とか、その辺のしくみは一度体験しておいたが
いいと思います。特に4つ打ちものなんかはハードでやった方が全然楽です。
(慣れた人には別なんでしょうけど・・・)
で、もうひとつおすすめのシーケンサーKORGのEMX-1
こちらはサンプラー版のESX-1
これだとMC-808買うお金で二台買えます。
MPC持ってるなら、EMXとCDでも買えばいいと思います。
(MPCのサンプラーとはまた性格が異なるので、どっちも持ってても
面白いとは思いますが)
KORGはちょっと前まで、EA-1,ER-1,ES-1,EM-1などの
VAシンセ、リズムマシン、サンプラー、PCMシンセ・リズムと
単体もののシーケンサーを出していて、結構面白かったのですが
結局全部の機能を含んだこの2台しか残っていません。
でもこの2台も相当たのしいです。
今あるところだと、冒頭に紹介したMC-808かELECTRIBEかというところに
なるとは思いますが、電子音系(テクノ、ハウス、エレクトロニカ)だとELECTRIBE、
J-POP的なものとか、割と汎用的に使いたい、いい意味で無難な音色、
流行の音色って値段的にはMC-808でしょうか。ROLANDの音って、ちょっと
面白くないといわれるところはありますが、それゆえ何にでも使える強みは
あると思います。浅倉大介だってMC-505二台並べてましたからねw
ELECTRIBEはバキバキの過激な音も作れます、遊び道具的にはもってこいだと
思います。
前述しましたが、パソコンの前で、ディスプレイとにらめっこしながら
曲を組み立てていくのも楽しいですが、シーケンサーの前でノリノリで
つまみひねったりしながらグングン曲をくみ上げていくのはかなり楽しいですよ。
一晩たって聞くとがっかりすることも多いですがw
PCM、あるいはサンプラー、シーケンサーなどで曲を作っていくにあたり、
ステップ入力だけでは、ライブ感を出すというのは難しいところです。
シーケンサーというものは、8小節を繰り返し演奏するのには向いているのですが、
1曲まるまる4分間同じフレーズを繰り返すのではちょっと物足りないところです。
そういうのもあって、1パートくらい手で弾いたキーボードを入れてみるのも
手だと思います。多少ヘタッピであっても、編集できるのがDTMの良いところです。
じゃあ今回はキーボード、というかシンセサイザーの話です。
シンセサイザーと一口にいっても色々な種類があります。
まずはアナログシンセ。MOOGって聞いたことありませんか?
もしくはTシャツとか。MOOGってアナログシンセでは知名度が高いシンセのひとつです。
もう、見るだけで失禁しそうです。
キーボードなしなんてのもありますが、これはMIDIキーボードが
別途必要です。それでもこのラジオ基地みたいなルックスが
カッコよすぎる。
これは最近よく目にするREVOLUTION、なんともカッコいいですね。
音がぶっとくて、ちょっと不器用で、なんといっても見た目がよい。
しかし、値段がめっちゃ高い。欲しくなる気持ちはわかりますが、
このページを参考にしていただいているような方にはまずオススメしません。
ということで、お金のない僕らには、VAシンセというやさしいシンセがあります。
このVAとは、「バーチャル・アナログ」、つまり仮想的なアナログなんです。
パッと見、ツマミがいっぱいあって、アナログっぽいのですが、
中身はデジタルなんです。音はアナログになると若干細いのかもしれませんが、
とりあえず僕は気になりません。コンプかけたりして紛らわしましょう。
こちらはVAシンセでも有名なNORD LEAD
※でもこいつはMOOGばりに高い・・・
同じ赤でもお値段抑えめ、ALESISのMICRON
財布にやさしい国産KORGのmicroKORG
ミニ鍵盤ですが、音はぶっとい。
音作りが若干難しいですが。
こちらは一昔前に出たKORGのMS2000
僕はラック版のを持ってますが、
かなり音が作りやすいです。オススメ。
上記の2つはどちらも、電子音的なものがメインで、自分で音色を作るタイプの
シンセなのですが、「生音が欲しい」とか、「音色つくるのめんどくさいよ」って人に
オススメなのがPCMシンセです。
これはいろんな音をサンプリングして鳴らしているシンセです。
アナログやVAほどではありませんが、ある程度音色をいじることもできます。
ピアノの音なんかは、VAシンセで作るには難しい(どうしても電子音っぽくなる)ので
生音が欲しい方はPCMにするといいと思います。
こちらもピンキリありますが、5万くらいで買えるものでも全然良いと思います。
選ぶときは、自分がどの音が欲しいか(たとえばピアノ)決めて弾き比べてみると
いいと思います。ちなみに僕はセールで安かったという理由で決めました(笑)
もう高いシンセはいいやと思ったので、手ごろなPCMシンセ3種
何気に職人な音が人気の YAMAHA MM
僕が安さで買ってしまったROLAND JUNO-D
ROLANDってあまり好きな音ではないのですが、
意外に軽くて使いやすくてよい買い物をしたと思ってます。
にくい迷彩のあんちくしょう KORG X50(これでも限定)
この辺ですかね、サンプリングで足りない部分を補ったり、
打ち込みだけでは物足りない方は一芸加える意味も込めて練習してみたり、
楽器演奏って、へたくそでもストレス発散になりますもんね。
はじめに打ち込みをはじめるとする場合に、まずパッと浮かぶのが
MPCという方も結構多いと思います。
90年代後半あたりは、いろんなメーカーが音源付シーケンサー
(グルーヴボックスなどと呼ばれていた)を出していましたが、
PCの勢いをしのぐことが出来ずに、どんどん生産中止に
なってしまいました(この件については後日)。
で、今となってはハードのサンプラー、シーケンサーの代表となるのが
AKAIのMPCシリーズ。
サンプラーとかMPCって言葉はラップの中にも頻出する単語では
あるのですが、じゃあ実際何が出来るのかって事です。
サンプラーが出来るのはサンプリング。じゃあサンプリングとは
なんぞや?ってことですが。要は録音することです。
大昔にYMOがサンプラーの使い方をNHKで説明していたのを
何かの番組で見たことがあるのですが、それはガムテープをビッと
はがす音を録音して、鍵盤で音階をつけて鳴らすというものでした。
まあ、こんなキワモノ的な使い方をせずとも、普通にキックの音、スネアの音、
ベースの音、をサンプリングして鳴らせばいいわけです。
ここで音階がつけれるってのがポイントですね、ドラムの音はまあいいとして、
ベースの音をサンプリングしても、一音だけだと話しにならない。
ずーっと「ド」の音しか出ないわけですから。
そして、単音だけではないですよ、もちろん。
ガムテープの音をサンプリングするのが精一杯だったのは昔の話。
今のサンプラー(といってもだいぶ前からですが)はもう少し長時間のサンプリング可能です。
良く、誰それの何々のフレーズをサンプリング、なんて言葉を
耳にすることがありませんか?もしくはブレイクビーツに
どっかで聴いたことあるフレーズが乗ってラップして、みたいなのとか。
そういった曲ってのは、知ってる曲を自分でそっくりの楽器で弾いている
わけではなく、サンプリングでまるまる録音してビートに乗っけてるわけですね。
もちろん録音したフレーズのテンポの調節なども可能です。
(若干音質が変わる場合もありますが)
そうやって、サンプリングした音でビートを打ち込んで組み立て、
サンプリングしたフレーズをウワモノとしてのっけていくわけです。
ちなみにMPC1000には、元からリズムとちょっとした音が入ってますので、
一応すぐに曲を作ることは可能です。
で、MPCシリーズはそのサンプリングした音をパッドにそれぞれ
割り当てて、バシバシ叩きながら録音していくことができちゃうわけです。
ちなみにこのHIFANAってひとたちは
MPCをプログラミングではなく、ライブで使っているものすごい人たちです。
ただし、こういったサンプリングで作った曲は売り物にしちゃうと
怒られるので注意が必要です。でもそれは売れるようになったときに
考えましょう。ちなみに自分で演奏したら怒られないとか
クール&ザ・ギャングの人が言ってたような気がします。
で、そのサンプラーなのですが、現行のサンプラーでいうと
上に上げた、MPC1000がベターだと思います。
値段もそこそこで、機能がある程度そろってます。
某サイトでオリジナルのOSなどもあって、それがかなり良いということで
人気が爆発していました。
他にもありますが、古い、デカイ、高いなどの理由で
MPC2000XL、MPC2500、MPC4000なんかは敬遠しています。
もうちょい安くて、MPC500
ってのもありますが、値段が微妙に高い。
ちょっと機能としても中途半端と思われます。
安いのがいいならROLANDのSPシリーズ
しかもKEY限定カラー、ライムスターのDJジンも使ってました。
ただ、これは曲を作るにはちょっと向いてない。
というのも、液晶画面がなくて、LEDだけなんですね。
波形の編集なんかも出来ないし。
マッドリブやJAYDEEなんかがこれの前の機種にあたるSP-303を使ってるとかで
話題になりましたが、やっぱね、苦労しますよ、僕も持ってたけど。
SE的な使い方だといいんだろうけれど、フレーズを作るのは大変です。
ということで、サンプラーってこんな感じ、って紹介してみました。