はじめに打ち込みをはじめるとする場合に、まずパッと浮かぶのが
MPCという方も結構多いと思います。
90年代後半あたりは、いろんなメーカーが音源付シーケンサー
(グルーヴボックスなどと呼ばれていた)を出していましたが、
PCの勢いをしのぐことが出来ずに、どんどん生産中止に
なってしまいました(この件については後日)。
で、今となってはハードのサンプラー、シーケンサーの代表となるのが
AKAIのMPCシリーズ。
サンプラーとかMPCって言葉はラップの中にも頻出する単語では
あるのですが、じゃあ実際何が出来るのかって事です。
サンプラーが出来るのはサンプリング。じゃあサンプリングとは
なんぞや?ってことですが。要は録音することです。
大昔にYMOがサンプラーの使い方をNHKで説明していたのを
何かの番組で見たことがあるのですが、それはガムテープをビッと
はがす音を録音して、鍵盤で音階をつけて鳴らすというものでした。
まあ、こんなキワモノ的な使い方をせずとも、普通にキックの音、スネアの音、
ベースの音、をサンプリングして鳴らせばいいわけです。
ここで音階がつけれるってのがポイントですね、ドラムの音はまあいいとして、
ベースの音をサンプリングしても、一音だけだと話しにならない。
ずーっと「ド」の音しか出ないわけですから。
そして、単音だけではないですよ、もちろん。
ガムテープの音をサンプリングするのが精一杯だったのは昔の話。
今のサンプラー(といってもだいぶ前からですが)はもう少し長時間のサンプリング可能です。
良く、誰それの何々のフレーズをサンプリング、なんて言葉を
耳にすることがありませんか?もしくはブレイクビーツに
どっかで聴いたことあるフレーズが乗ってラップして、みたいなのとか。
そういった曲ってのは、知ってる曲を自分でそっくりの楽器で弾いている
わけではなく、サンプリングでまるまる録音してビートに乗っけてるわけですね。
もちろん録音したフレーズのテンポの調節なども可能です。
(若干音質が変わる場合もありますが)
そうやって、サンプリングした音でビートを打ち込んで組み立て、
サンプリングしたフレーズをウワモノとしてのっけていくわけです。
ちなみにMPC1000には、元からリズムとちょっとした音が入ってますので、
一応すぐに曲を作ることは可能です。
で、MPCシリーズはそのサンプリングした音をパッドにそれぞれ
割り当てて、バシバシ叩きながら録音していくことができちゃうわけです。
ちなみにこのHIFANAってひとたちは
MPCをプログラミングではなく、ライブで使っているものすごい人たちです。
ただし、こういったサンプリングで作った曲は売り物にしちゃうと
怒られるので注意が必要です。でもそれは売れるようになったときに
考えましょう。ちなみに自分で演奏したら怒られないとか
クール&ザ・ギャングの人が言ってたような気がします。
で、そのサンプラーなのですが、現行のサンプラーでいうと
上に上げた、MPC1000がベターだと思います。
値段もそこそこで、機能がある程度そろってます。
某サイトでオリジナルのOSなどもあって、それがかなり良いということで
人気が爆発していました。
他にもありますが、古い、デカイ、高いなどの理由で
MPC2000XL、MPC2500、MPC4000なんかは敬遠しています。
もうちょい安くて、MPC500
ってのもありますが、値段が微妙に高い。
ちょっと機能としても中途半端と思われます。
安いのがいいならROLANDのSPシリーズ
しかもKEY限定カラー、ライムスターのDJジンも使ってました。
ただ、これは曲を作るにはちょっと向いてない。
というのも、液晶画面がなくて、LEDだけなんですね。
波形の編集なんかも出来ないし。
マッドリブやJAYDEEなんかがこれの前の機種にあたるSP-303を使ってるとかで
話題になりましたが、やっぱね、苦労しますよ、僕も持ってたけど。
SE的な使い方だといいんだろうけれど、フレーズを作るのは大変です。
ということで、サンプラーってこんな感じ、って紹介してみました。